

和名:ブナ【山毛欅・木へんに無】
別名:シロブナ、ソバグリ、ブナノキ
英名:Japanese Beech
学名:Fagus crenata
分類:ブナ科ブナ属

北海道南部から本州、四国、九州(鹿児島県高隈山)。冬に雪が積もるような涼しい地域に多い。
かつて日本海側の多雪地では、純林に近いブナ林が広範囲に広がっていたが、戦後大規模に伐採された。また、地球温暖化の影響もあってか、各地でブナ林の衰退が報告されている。白神山地に代表されるように大規模なブナの純林は貴重なものとして、各地で天然記念物等に指定されている。

落葉広葉樹。樹皮は灰白色で地衣類や蘚苔類が着生していることが多い。一般的に日本海側のブナは葉が大きく、幹も通直のものが多い。一方で、太平洋側のブナは葉が小さく、よく枝分かれをした「ずんぐり樹形」のものが多い。ブナの実は小動物から熊のような大型動物まで好物とし(もちろん、人が食べてもおいしい)、5〜7年の周期で大豊作になるといわれている。


重硬で均質な材ではあるが、キコリ達は「ブナの立ち腐れ」と言ったように、森の中に立っているうちから腐ると言われるくらいに腐りやすい。また、乾燥後の狂いも大きい。しかし、最近では人工乾燥の技術も確立され、クラフト製品やインテリア小物にも重宝がられるようになった。

ブナは何といっても曲げ木として利用することが多い。他には家具、ろくろ細工、道具の柄、スプーン等、広い用途があり、昔は日用品の一部に多く使用された。もちろん、現在でも椅子の脚部や積み木材としてよく使用されている。

保水力が大きく、水源涵養林として重要な役割を果たしている地域もある。日本にはイヌブナという近似種もあるが、ブナほど幹が肥大せず、純林を形成するわけでもないため、ブナのように広く利用されることはない。主に日本海側はブナ、太平洋側にはイヌブナが多く生育する。


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